千寿糕(せんじゅこう)
「沖縄は先祖崇拝の念が厚く、死後四十九日の各七日間ごとの供養、年忌の法要が丁重に行われる。法事は家庭の仏前で、大勢の親類縁者が集まって行われ、仏前に膳料理、重詰め料理、盛り菓子を供える。」と会社のある資料に書いてあるんですが、この「盛り菓子」。資料で見るとアレです、たいそうなお菓子です。琉球菓子が盛ってある。花ぼうる、たうちいちゃう、りとうぺんなどの盛り合わせ。その盛ってある菓子の中に、ちーすんこう、ぱーすんこうなどの市場に出てない琉球菓子もあります。
そして、下の画像、「千寿糕(せんじゅこう)」もこの盛り菓子の中にも加えられています。
その色鮮やかな外見が特徴ですが、蓮の花をイメージしております。
そもそもが法事用に珍重されたお菓子です。その使用法も変わっていて、一回忌、三回忌の場合は色をグッと控え、七回忌でほんのり色をさす。で、三十三回忌で華やかな色をつけます。
材料、製法ともに「李桃餅(りとうぺん)」と同じ。しかし、中のゴマ餡にはキッパン(オレンジピール)が入っており、お口の中で爽やかな香りが広がっていきます。
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